北東亜細亜共同体論

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衆院選で隠しきった高市首相の軍国主義(未定稿) (2026.02.07)

 

衆院選で隠しきった高市首相の軍国主義(未定稿)

 

  • 高市首相は軍国主義の信念を隠しきった

 衆院選が終わった。多くのの報道は、自民の圧勝だという。だが、それは違うのではないか。それは、高市早苗氏の圧勝だったのではないか。

 なぜ圧勝したのか。それは、高市氏が持っている政治信念を隠しきったからではないか。

 ここでは、隠しきったしたたかさを称賛するつもりは全くない。ここでは、野党がそれを暴露できなかった政治信念の軽薄さと、非力さを批判したい。

 

  • 軍備拡張の実施

 高市首相は、防衛費のGDP比2%に増額する目標を、2年前倒しして、25年度の補正予算に組み入れて達成した。

 これは、まぎれもなく軍拡政策である。高市首相の政治信念に基づいて行ったものである。高市首相は、軍拡論者といってもいいし、軍国主義者といってもいいだろう。

 

  • 台湾問題

 高市首相は、就任した18日目の国会で、台湾問題で自衛隊が出動することがありうる、という主旨の発言をした。これは、首相が隠しきれずに、軍国主義の政治信念を露出したものだろう。

 本来、高市首相は、隠しきれない性格のようだ。

 その後、中国との関係が、戦後最悪というほどの険悪になった。

 

  • 再び台湾問題

 また、高市首相は、衆院選の公示前日の1月26日夜には、テレビ朝日をはじめ、ほとんど全ての報道機関が報道したように、「共同で行動をとっている米軍が攻撃を受けたとき、日本が何にもせずに逃げ帰ると、日米同盟は潰れる。」と発言した。

 これも、首相が待ちきれずに、軍国主義者としての政治信念を露出したものだろう。米国との軍事同盟の強化を表明したものだろう。

 だが、この発言に対する野党の反応は、ほとんど無かった。

 

  • 軍国主義の圧勝ではない

 このようにして、高市首相は政治信念としての軍国主義を吐露してしまった。だが、選挙期間中は、隠しきった。

 だから、国民は軍国主義者としての高市首相に、今後も政治を託したのではない。いわば、歯切れのいい高市首相に託したのである。

 だが自民は、全体としては、決して軍国主義者の集まりではない。だから、今度の自民の圧勝は、軍国主義の圧勝ではない。

 野党は敗れたが、決して平和主義が軍国主義に敗れたわけではない。

 

  • 予想される軍備拡張の継続

 今後、何が起こるか。いま、世界規模で軍国主義、つまり軍事力という暴力が支配している。その中で、トランプ大統領は、ドンロウ主義に基づいて、高市首相に対して、防衛費のGDP比5%を要求するだろう。高市首相は唯々諾々と受け入れるだろう。高市首相の信念にも合致するからである。しかも、選挙が終わったから、隠す必要はない。

 

  • 予想される軍事産業の振興

 また、高市首相の政策の基本に、新しい経済というものがある。その17の戦略分野の2番目に造船がある。造船業を振興し、軍艦を作るというものである。輸出も視野に入れているようだ。まさに軍事産業の振興である。軍国主義の一端である。

 そうした中で、高市首相にとって重要な支持基盤である財界から、懸念の声が上がっている。それは、日中関係の険悪化である。専門家(大和総研)の試算によれば、これによって日本の実質GDPを1.3〜3.2%の下押しするリスクがあるという。

 

  • 憲法問題

 もう1つの問題は、憲法である。

 いまの憲法は、80年前に全国民が誓った軍国主義への決別であり、平和主義国家の建設を誓ったものである。そして、今も誓っている。

 このことを、政治家は決して疎かにしてはならない。

 だが、高市首相はこの誓を破り、平和憲法を改悪して、軍国主義への道を進もうとしている。

 

  • 軍国主義を阻止しよう

 自民は、その多くが高市首相の軍国主義を共有していないのではないか。

 自民の課題は、衆院選の結果が国民の軍国主義化を示したものではないことを認識することではないか。そうなら、平和主義者は、軍国主義政策の実行を阻むことである。高市首相が、もしも抵抗するなら、分党を覚悟して、羽交い絞めしてでも阻むことである。

 野党の課題は、それを側面から助勢することである。

 軍国主義の犠牲になるのは若者である。若者にその覚悟があるか。真っ先に立って、阻止すべきではないか。

 平和主義の抵抗の成功を祈る。

.   (2026.02.09  JAcom  へ加除修正して転載予定 ) 

 

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