幻の自民圧勝
こんどの衆院選の自民の圧勝は、幻である。その幻の正体を暴くのが、本稿の主題である。それに続けて、その後に何を政治に求めるべきか、を述べてみたい。それは、新しい社会主義新党の出現である。
「新党」としたのは、古い社会主義ではない、という意味である。社会主義の社会を実現することを綱領にした新党を創造せよ、という主張をしたい。
いま、日本は資本主義を基本にした社会だが、多くの国民が満足していない。格差が蔓延しているからである。その原因は、社会の基礎に資本主義を置いているからである。
先週の衆院選の結果をみると、資本主義政党である自民の議席獲得数は、全体の3分の2を超えた。歴史的な圧勝である。その一方で、社会主義的な政党は軒並み議席を減らした。
この結果は、国民の3分の2以上の人たちが、資本主義を肯定していることを意味しているか。資本主義は、これからも繁栄し続けるのか。社会主義は、やがて消え去るのか。否である。
先週の衆院選の結果を、詳しく見てみよう。
衆院には比例区と1人区とがあるが、1人区は死に票が大きすぎて、国民の意思を大幅に歪める。だから、比例区の結果を見る。そうして、自民と社会主義的な政党の得票数を見る。それが、下の図である。

上の図は、2026年衆院選の結果で、比例区の得票割合を、自民と、社会主義を目指す新党が出来たとしてその党と、その他に分けて図に示したものである。
自民は、得票割合そのもので37%である。社会主義新党だが、そういう政党ができたとして、その政党に投票する人は、今度の衆院選で、共産、れいわ、社民に投票した人は100%、中道に投票した人は70%、国民に投票した人は50%が新党に投票すると想定した。そうすると合計して26%になる。
上の図が示していることは、今度の衆院選の結果は、自民の圧勝とはいっても、それは1人区での他党のいがみ合いの結果である。比例区での得票率は3分の1強でしかない。
だから、もしも仮に、社会主義の政党が大同団結して、新党を作っていれば、4分の1強の議席が得られたのである。
たしかに、自民は圧勝した。だが、上で示したように、それは国民の圧倒的な支持によるものではない。幻影に酔っているときではない。社会主義政党が大同団結すれば、意外に早く倒閣運動が起こるかもしれない。そうして、再び政治が活性化するだろう。社会主義政党の大同団結にかかっている。
. ( 2026.02.10 JAcom に加筆修正して転載予定 )